リンパの位置を知る

 

リンパマッサージを行なうには、リンパの位置を知っておくことが大切です。特に重要なのがリンパ節と呼ばれる部分です。その中でも、鎖骨にある「鎖骨リンパ節」は、リンパマッサージを行う上で一番重要なリンパ節といえるでしょう。すべてのリンパ液は、最終的にこの「鎖骨リンパ節」で鎖骨下静脈と合流し、心臓へと運ばれていくのです。この部分の流れが滞ると、倦怠感や肌トラブル、老化などの原因となります。

 

首のつけ根にあるのが「顎部リンパ節」です。リンパ節は体全体におよそ800個ありますが、そのうちのおよそ300個が首の周りに集中しています。この部分のリンパの流れが悪くなると、肩や首のコリが発生したり、自律神経に乱れが生じたりします。

 

わきの下には「腋窩リンパ節」があります。腕や胸元のマッサージの基本となるところです。この部分のリンパの流れが滞ると、二の腕がたるんだり、手がむくんだりします。脚のつけ根には「鼠径リンパ節」があります。脚のつけ根もリンパ節が集中している場所です。この部分のリンパの流れが悪くなると、腰痛や生理痛が起こったり、下半身太りの原因となったり、内臓機能が低下したりします。

 

ひざの裏にあるのが「ひざ窩リンパ節」です。ここは、脚に流れるリンパの中継点となります。この部分のリンパの流れが悪くなると、冷え症や脚のむくみ、ひざ痛などが発生します。